2025年7月10日
新商品
ソニーは、映画やドラマ、ドキュメンタリーなど音声品質を重視するコンテンツ制作向けのショットガンマイクロホン『ECM-778』を発売します。本商品は、モノラルかつハイレゾに対応するフラッグシップモデルで、臨場感ある高音質収録を小型軽量サイズで実現しています。マイクブームポールへの取り付けや、対応するカメラへの装着※1が可能で、多様な音声収録環境で活用できます。
また、映像制作用カメラ商品群Cinema Line(シネマライン)やミラーレス一眼カメラα™ (Alpha™)向けのメモリーカードとして、従来モデル比※2で2倍を超える1800MB/秒の高速読み出し速度と、最大1920GBの大容量ストレージを実現するCFexpress 4対応CFexpress Type A(シーエフエクスプレス タイプエー)カード『CEA-G1920T』(1920GB)および『CEA-G960T』(960GB)と、CFexpress Type Aカード専用カードリーダー『MRW-G3』を発売します※3。
| 商品名 | 型名 | 発売日 | 価格 |
|---|---|---|---|
| ショットガンマイクロホン | 『ECM-778』 | 8月8日* | メーカー希望小売価格(税込) 163,900円 |
| CFexpress Type Aカード(1920GB) CFexpress Type Aカード(960GB) |
『CEA-G1920T』 『CEA-G960T』 |
オープン価格 | |
| CFexpress Type Aカード専用カードリーダー | 『MRW-G3』 |
ショットガンマイクロホン『ECM-778』は、新開発のマイクカプセルと真鍮削り出しの音響管に、音質に徹底的に配慮した電気回路基板を組み合わせることで、明瞭で広がりのある高音域と安定感のある中低音域を両立した高音質収録を可能にしています。全長176mm、重量102gと小型軽量ながら、優れた前方鋭指向性を実現することで狭い場所での収録時などに高い機動性を発揮します。同梱のマイクホルダーとスタンドアダプター※4を使用し、マイクブームポールなど様々な機器への取り付けが可能です。また、外部音声入力装置や録音用機器に加えて、XLR端子を搭載するCinema Line(シネマライン)やミラーレス一眼カメラα※1などのカメラ商品群とも組み合わせて使用でき、幅広い映像制作・音声収録の環境に対応します。
CFexpress Type Aカード『CEA-G1920T』『CEA-G960T』とカードリーダー『MRW-G3』は、長時間の動画収録や高速静止画連写、高速データ転送に対応しています。『CEA-G1920T』『CEA-G960T』は、400MB/秒の安定した映像記録を保証するVPG(ビデオパフォーマンスギャランティー)400の規格に準拠し、信頼性の高い安定した動画撮影をサポートします。CFexpress 4対応のカードリーダー『MRW-G3』は、パソコンへの高速データ転送が可能で、作業効率が向上します。
ソニーは、映像制作用周辺機器の商品構成を拡充することで、プロフェッショナルおよびハイアマチュアクリエイターの制作活動とその作業効率向上への支援を強化していきます。
新開発のマイクカプセルと真鍮削り出しの音響管に、音質に徹底的に配慮した電気回路基板を組み合わせることで、不要な響きを抑えたクリアな高音域と安定感のある中低音域の高音質収録を実現しています。20kHz以上の可聴帯域を超える高音域まで収録できるハイレゾ対応で、人の声はもちろん、環境音、自然音、楽器演奏など幅広い音域を含む場面でも、明瞭で空間的な広がりのある音声収録が可能です。
音波の干渉効果を活用した精密な音響管設計により、収音帯域全域で側方と後方からの音声を一貫して抑圧します。この特性により、前方向の鋭指向性を実現し、収録したい音声を明確に捉えながら周囲の雑音を効果的に低減します。
微細な音や高周波の振動を収音できるマイクカプセルと真鍮削り出しの音響管の組み合わせにより、マイクブームポール、オンカメラ、スタジオ設置など被写体との距離が異なるさまざまな収録環境でも一貫した音質を実現します。
クリアな音質を実現するために信号経路にフィルムコンデンサと金属皮膜抵抗を採用したほか、ノイズを低減するために電源回路に小型化と高容量を両立する導電性高分子アルミ固体コンデンサを採用し、安定した電力供給を確保しています。さらに、アルミニウム削り出しの外装により外的振動と電気的ノイズを抑制することで、高精度な音声収録が可能です。
高音質を維持しながら音響管や電気回路基板を小型化することで、全長176mmのコンパクトサイズを実現しています。ブームマイクとして狭い場所でも高い機動性を発揮し、演者に近づけてクリアな収音が可能です。カメラ上部に設置する場合も画面への映り込みを軽減できます。
また、アルミ削り出しの外装採用と小型化により、重量はわずか102gです。マイクブームポールに取り付けた際の操作性が向上し、長時間の使用でも扱いやすくなっています。XLR端子搭載カメラへの装着や、別売りのXLRアダプターキットを使用してαシリーズのカメラに装着する場合にも、カメラワークへの負担が少なく、撮影現場での機動性が高まり、多様なシーンでの収音に対応できます。
マイク本体に搭載したローカットスイッチをONにすることで、風切り音や振動音を効果的に低減し、クリアで聴きやすい音声を収録できます。
フォームタイプは軽量で取り扱いが容易なため、屋内や風の少ない環境に適しています。ファータイプは防風性能が高く、屋外や風の強い環境での使用に適しています。環境に応じて使い分けることで、様々な条件下でクリアな音声収録を実現します。
堅牢なアルミ削り出し外装を採用しています。プロフェッショナルの使用環境を考慮した設計により、様々な条件下でも信頼性の高い安定した性能を維持します。
『ECM-778』の開発においては、映画制作に携わる録音技師と設計段階から共創し、製品テストや意見交換を通じてプロフェッショナルの声を反映しています。
「私達、録音技師は、助手時代から何本もの作品を数々のマイクで録音し聴くことで、自分の好みの音質を確立していき、技師になる時には自分に合ったマイクを選択します。このマイクは現時点で選べる最適な1本です。作品づくりにおいて、台詞を録るガンマイクが一番重要であり軸となります。『ECM-778』はその軸となる存在で、マイクの長さと重さ、音質の明瞭度と芯で録った時の音圧感、そして従来あるマイクのあと少し足りない部分を補うバランスの良さがあります。まさに映画ならではの音を作り出せるマイクです。」
7月12日(土)より、ソニーストア 銀座、 ソニーストア 札幌、 ソニーストア 名古屋、 ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神にて、『ECM-778』を先行展示します。